ポゼッションとカウンター サッカーの2大戦術

シュート

近年のサッカーは高度な戦術が織り交ぜられ、監督の数だけ戦術が存在しているといわれています。
しかしサッカーにおける、戦術の歴史をたどっていくと「ポゼッション」と「カウンター」という2つの戦術から、サッカー戦術は始まっているのです。

ポゼッションサッカーは、ボールキープ率を高め、相手にボールが渡らないようにしながらドリブルやパスで相手に迫っていく戦術です。
現在はスペインリーグに所属しているクラブチーム「バルセロナ」やスペイン代表が、ポゼッションサッカーを体現しています。

逆にカウンターという戦術は、まずは全員が守備からゲームに入り、あえて攻めさせてボールを奪いにいく戦術です。自チームのボールになった時に、相手が守備ブロックをつくるまでにゴールに迫っていきます。ボールの支配率は低くなり、いざボールを奪うと、縦の推進力を意識して少ない手数でゴールに向かっていくのが特徴です。
「バルセロナ」と同じスペインリーグに所属している「レアルマドリード」が、このカウンター戦術を取り入れて観客を魅了しています。
レアルマドリードの高速カウンター以上に、スピード感あふれるカウンターはないといっても大げさではありません。

ポゼッションとカウンターは、相反するような戦術です。
カウンターは守備的な戦術と言われたりしますが、強いチームがカウンター戦術を導入すると、相手が責められないような凄みを与えられる戦術です。

またカウンターは、弱者が強者を倒す戦術としても有名で、番狂わせやジャイアントキリングと呼ばれる試合には、必ずといって良いほど用いられる戦術です。