2022年ワールドカップで日本が躍進するためには

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サッカー日本代表は2018年に開催されたロシアワールドカップにおいて、ベスト16という成績を残しました。これは前評判からすれば驚きの結果とも言われていますが、選手やサポーターが望んでいたのはさらに上のベスト8という舞台だったのではないでしょうか。日本代表のロシアでの戦いぶりを振り返ることにより、2022年のカタールワールドカップへ向けてどこを強化すべきなのかが見えてきます。

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大きな問題としては、選手層の薄さが挙げられます。日本がベスト16で対戦したベルギーは先発の11人だけではなく、ベンチ入りメンバーも欧州の強豪クラブでレギュラーとしてプレーしている選手ばかりです。一方の日本は、ベルギーと比べると強豪クラブでプレーしている選手があまりにも少なすぎます。つまり、実力的に劣る選手が多いということです。日本が2点を先取した後に追いつかれ、拮抗した展開の中で有効なカードを切ったのは選手層の厚いベルギーの方でした。ベルギーには背の高い選手を投入して空中戦に賭けるという戦術的オプションがありましたが、日本には守備固めをするためのカードも、空中戦を跳ね返すための選手も存在していなかったのです。これが勝負を分けた大きなポイントとなりました。これから日本が強化すべきなのは、選手の層を厚くして戦術的なオプションの数を増やすことです。そのためには国内でプレーしている選手がより多く海外へ進出し、強豪クラブで経験を積んで実力を上げるしか方法はありません。幸いにも、Jリーグは海外のスカウトが注目するレベルにまで発展を遂げています。国内リーグで活躍することにより、欧州のビッグクラブへステップアップできる環境が整いつつあるのです。2022年に向けて、日本は着々と強化が進んでいると考えていいでしょう。